世界一のスケール
世界の工場と称される中国ですが、その流通の中心はここ広州です。広州は中国で最も歴史ある貿易港として栄え、現代でも無数の貿易商社と卸問屋、物流会社が存在します。
近年サプライチェーンの進化によりメーカー直販も増加しましたが、多くが大ロットでの買付が前提となるため小ロットにも対応してくれる昔ながらの問屋さんが集まっています。
日本でも有名な浙江省義烏(イーウー)の福田市場からも、多くのバイヤーさんが仕入れのため広州を訪れているのです。
スピード感
日本向け輸出を考えたときに気になるのは物流のスピードとコスト。広州は国際貿易港までのアクセスがよいので積み込みまでが早く、中国国内の輸送コストも安くすみます。また航空輸送貨物についても広州白雲空港は日本向けの便数が多いためEMS、DHLなどの所要日数が中国でも最短レベルです。
小ロット多品種
広州は海外から訪れるバイヤーも多くいますが、国内各都市から買い付けにやってくる中国人バイヤーのほうが圧倒的に多いです。招魂たくましい中国人バイヤーの要求はシビアな上、競合するライバル問屋も多いため、当たり前のように小ロットでの仕入れが可能になっています。実は日本のバイヤーさんはこのことをご存じない方が少なくないのです。
アクセスのよさ
広州白雲空港は中国国内線が164都市、国際線104都市への直行便が就航しており、日本だけでも成田、羽田、中部、関西、札幌、福岡、那覇、帯広、岡山から直行便で来ることが可能です。さらには香港や深センまで1時間ほどで移動できるため、香港発着のLCC路線を使って広州を訪れる方も多くいらっしゃいます。
市内は地下鉄網が縦横にあり、ほとんどの卸市場は地下鉄で巡ることができます。
デメリット?
広州で仕入れるデメリットを敢えて挙げるならば、LCCの直行便がない、問屋の数が多すぎてとてもじゃないが全部を回れない、両替所の場所が限定される、暑い(広州は亜熱帯気候)などでしょうか。問屋の数が多すぎるという点は、私達も日々の業務で感じていることです(笑)が、広州の問屋街はアパレル街、雑貨街、ジュエリー街など、商品ジャンル別に同じエリアに密集していますので、多くのバイヤーさんは日に何度も電車やタクシーに乗って移動を繰り返すなんてことはありません。ぜひ広州での仕入れをご検討ください。